こんにちは。スズキ家の母です。
岩槻には国の重要無形民俗文化財に指定されている「古式土俵入り」という行事があることを知っていますか?
岩槻の古式土俵入りは、さいたま市岩槻区の釣上(かぎあげ)と笹久保の2か所で行われている伝統行事。釣上地区では毎年10月21日に近い日曜日に、笹久保地区では隔年で敬老の日の前日に行われています。ともに子どもの健やかな成長を願って行われている行事です。
2013年10月20日。この日は寒い雨の一日でした。
それでも地区の氏神である神明社の秋祭りに奉納される伝統行事をひと目見ようとガイドツアーのお客さんも傘を差しながら、神事の始まりを待っていました。私はというと、息子が通う小学校のお母さん友だちと「伝統行事」の見学です。
地区の子どもたちによるお囃子から始まりました。
お囃子を聞きながら「伝統」について考えました。言葉では「伝統」などと簡単に言うけれども、それはそばにいる大人から子どもたちへと淡々とひたすらに引き継がれて行くものなんだなぁ、と。今日は見学。いろいろと勉強させてもらいます。
お囃子が終わると、赤い襦袢を羽織った子どもたちが列になって土俵へ上がります。土俵上の祭壇前で宮司が拝み、行司が土俵の東西南北で神酒を注ぎます。
その後、祭壇が片付けられると、土俵中央に盛られた砂を東西南北に崩し子どもたちが羽織っていた赤い襦袢を脱いで土俵入りが始まりました。土俵入りするのは幼稚園児から小学校6年生までの男の子。化粧まわしはそれぞれの家のもの。「健康にたくましく育ってほしい」と願う親の思いが伝わってきます。
子どもたちは「年少組」と「年長組」に分かれて土俵入りを行い、さらに年長組のうち最年長者3名で「三役」、三役に1名を加えた4名で「二人組」「四人組」の土俵入りを行いました。
子どもたち、寒い中、良く頑張った!
10月下旬といえども朝から続く冷たい雨。おばさんのカメラを構える手は凍えていました。必ずやたくましい男の子に育つでしょう!
「伝統」か。
お母さん友だちと三人、帰りのバスの中「私たちにも大人としてやるべきことってあるよね」としきりに反省した見学会でした。やはり、素晴らしい伝統はしっかり残していきたいものです。
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